【警告】株を安く買って高く売ると超危険な理由【経験談】
株式投資の世界では、「安く買って高く売る」という基本戦略が広く知られていますが、実際にはそれが危険になるケースも多く存在します。本記事では、株を安く買って高く売ることが危険になる具体的なケースについて詳しく解説します。
目次安く買う定義の誤解
私たちの日常生活では、安さの基準は簡単です。例えば、最寄りのスーパーでブロッコリーが150円で売られているのに、隣町では100円で売られていれば「安い」と感じます。しかし、この感覚を株の世界に持ち込むと非常に危険です。
株の世界では、単純に株価の絶対値だけで安いか高いかを判断するのではなく、時価総額を基準に考えます。例えば、任天堂の株が一株5万円、トヨタが一株1万円でも、時価総額を比較すると、任天堂とトヨタの規模は大きく異なります。特に中小型株の場合、時価総額が適当な水準で付けられていることが多く、そのため株価が安いか高いかの判断は将来的な成長を株価が織り込んでいるかどうかを見る必要があります。
下落過程の成長株を狙う
成長株は将来的な期待が膨らむことで株価が上昇していくことが普通です。しかし、将来的な期待が後退すると、株価が下がり時価総額も縮小します。成長株に対して安く買って高く売る戦略を適用しようとすると、将来的な期待が後退した時期を狙うことになりがちです。
例えば、ワークマンの株価が急上昇していた時期には、将来的な期待が膨らんでいましたが、その後の下落過程では成長期待が後退したため、株価も大きく下がりました。こういった時期に安く買って高く売ろうとすると、失敗しやすいので注意が必要です。また、出来高も重要な指標で、期待が膨らむ時期には出来高が増えますが、期待が後退する時期には出来高が減少します。
自己都合で株価の値動きを考える
自己都合で株価の値動きを考えることも危険です。例えば、最初に見た株価を基準にして何パーセント下がったら安いと考える「高値覚え」は危険です。本来ならば、その企業の価値と株価を照らし合わせて妥当性を判断するべきです。
また、確証バイアスも危険です。自分の判断を正当化するための情報ばかり集めてしまうことで、客観的な判断ができなくなります。例えば、株価が上がっている時期に強気になりすぎて、高値で買い続けると大きな下落を経験する可能性があります。
思惑なしのボロ株
ボロ株とは、一般的には価格が低い株を指しますが、業績不振の企業が多く含まれることもあります。いくら株価が低くても、それが妥当な価格であるために放置されている可能性が高いです。
例えば、株価500円以下の銘柄をスクリーニングすると、多くの銘柄が経常利益がマイナスであることがわかります。つまり、業績不振で株価が低いまま放置されているということです。ボロ株を安く買って高く売るには、新しい材料や思惑が発生することが必要です。
関連する質問と回答
株価の安さはどのように判断すれば良いですか?
株価の安さは単純に株価の数字だけで判断するのではなく、時価総額や企業の将来的な成長性を考慮して判断する必要があります。
成長株を買うタイミングはいつが良いですか?
成長株を買うタイミングは、将来的な期待が膨らんでいる時期が良いです。出来高が増えている時期を狙うと良いでしょう。
高値覚えとは具体的にどういうことですか?
高値覚えとは、最初に見た株価を基準にして、その後の株価の変動を判断することです。これは危険で、本来の価値と株価を照らし合わせて判断するべきです。
確証バイアスとは何ですか?
確証バイアスとは、自分の判断を正当化するために有利な情報ばかり集めてしまうことです。これにより、客観的な判断ができなくなります。
ボロ株を買う際の注意点は何ですか?
ボロ株を買う際は、業績不振の企業が多いため、思惑や新しい材料が発生することを期待して買う必要があります。長期目線で買う場合は、資金拘束やリスクを考慮する必要があります。
この記事を通じて、株を安く買って高く売ることが必ずしも成功するわけではないということを理解する助けになれば幸いです。株式投資は常にリスクを伴いますので、慎重に判断するよう心がけましょう。