【2024年版】絶対触るな! 下げ続ける株の特徴4選【経験談】
株式投資の世界では、購入した株がなぜか下げ続けるという悩みを持つ個人投資家が少なくありません。今回は、経験談からわかる株価が下げ続ける理由とその特徴について解説していきます。これを読むことで、なぜ株が下げ続けるのか、その特徴を理解できるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
目次セクター情勢が最悪
株式市場は33の業種に分かれており、それぞれのセクターにトレンドがあります。各セクターは小さな市場と考えられ、それぞれに良い時期と悪い時期が存在します。業界の事情によっては、長期間にわたって悪い時期が続くことがあり、そのような時期に株を買ってしまうと下げ続ける可能性が高くなります。
例えば、2017年から2019年の銀行セクターはずっと下げ続けていました。これは国内の低金利政策、キャッシュレス文化の浸透、仮想通貨やブロックチェーン技術の台頭などが理由として挙げられます。これらの要因が収益低下や将来の先行き不安を引き起こし、株価が下がり続けたのです。
また、2020年の新型コロナウイルスの影響で空運セクターも大きな打撃を受けました。2021年にはオミクロン株の話題も加わり、依然として厳しい状況が続いていました。一方で、同時期の電気機器セクター、特に半導体関連は強い値動きを見せていました。
セクターの事情に注目することは非常に重要です。不人気のセクターは買われにくく、下げ続ける可能性が高いため、気軽に手を出さない方が良いでしょう。
月次進捗が悪い
企業が開示する月次発表は、二期ごとの売上高や利益を示すもので、これが悪いと株価に大きな影響を与えます。例えば、セリアの2021年の月次発表では、前年同月比で既存店売上高が大幅に下がっており、これを受けて株価も下げ続けました。
月次発表が悪い株は、特に既存店売上高が前年同月比で下がっている場合、下げ続ける可能性が高いです。月次発表の確認には、企業の適時開示やバフェットコードなどのツールを利用するのが便利です。
決算のために売られる
決算発表時に業績低迷や成長鈍化懸念、コンセンサス未達などの理由で売られる株も要注意です。例えば、ストック型の事業モデルを持つ企業では、会員数の水が悪いと投資家からの印象が悪くなり、株価が下がりやすくなります。
ぐるなびの2017年から2019年にかけての売上比率は、その良い例です。有料会員数がピークアウトし、ストック型サービスの売上比率が下がったことで、株価も下げ続けました。楽天のEC事業も同様に、本業の業績が悪くなると株価に悪影響を及ぼします。
四半期ごとの決算では、常に市場予想と比較されるため、通期で目標を達成しても次の年の成長率が低い場合、成長鈍化懸念が浮上します。このため、決算をきっかけに売られる可能性が高いです。
需給状況が悪い
需給状況が悪い株も要注意です。特に信用取組が重要で、株価が下がる中で信用買い残が増えると、含み損を抱えた投資家が多くなり、需給が悪化します。これがさらに株価を下げる要因となります。
信用買い残が増えたまま株価が下がると、買い手が減少し、売り圧力が強まります。このような需給状況が悪化した株は、反発が見込みづらいです。信用取組の状況は、適時に確認することが大切です。
弱いチャートパターン
株価が下げ続けるチャートには特徴があります。例えば、短期戦にぴったりくっついたままダラダラ下げ続けるパターンや、中期線や長期戦で定期的に頭を抑えられるパターンです。
短期戦にべったりくっついて下げる株は、継続的に売られ続けている証拠で、反発が見込みづらいです。また、出来高が減少している場合、株価上昇のエネルギーが不足しているため、さらに下げ続ける可能性が高いです。
本業の業績が悪い
企業の本業の業績が悪い場合、投資家からの印象が悪くなり、株価が下がりやすくなります。楽天の2017年のEC事業のように、本業の業績がマイナスであると、他の事業が好調でも株価に悪影響を与えます。
本業の業績が悪いと、大きな収入源に不透明感が漂い、リスク回避の動きが強まります。このため、株価が下げ続ける可能性が高いです。
市場予想と比較されやすい
四半期ごとの決算では、市場予想と比較されやすいため、たとえ通期で目標を達成しても、次の年の成長率が低い場合、成長鈍化懸念が浮上します。このため、決算をきっかけに売られる可能性が高いです。
成長株の場合、市場が満足できる結果を出すことが求められるため、ハードルが高くなります。市場予想を上回る結果を出せない場合、株価が下げ続ける可能性が高いです。
まとめ
株価が下げ続ける理由は様々ですが、セクター情勢、月次進捗、決算、需給状況、チャートパターン、本業の業績、市場予想など、複数の要因が絡み合っています。これらの要因をしっかりと把握し、リスクを避けることが重要です。
関連する質問と回答
株価が下げ続けるセクターはどのような特徴がありますか?
株価が下げ続けるセクターは、不人気で買い手が少ないことが多いです。また、業界全体が低迷している場合や、将来の成長が見込みにくい場合もあります。例えば、低金利政策やキャッシュレス文化の浸透などが影響する銀行セクター、コロナ禍での空運セクターなどが該当します。
月次発表はどのように確認すればよいですか?
月次発表は企業の適時開示で確認できますが、便利なツールとしてバフェットコードなどがあります。バフェットコードでは、ティッカーを入力すると、企業の既存店売上高や全店舗売上高を簡単に確認できます。
決算発表で株価が下がる理由は何ですか?
決算発表で株価が下がる理由としては、業績低迷、成長鈍化懸念、コンセンサス未達などがあります。特にストック型の事業モデルでは、会員数の減少が投資家に悪い印象を与え、株価が下がることが多いです。
需給状況が悪いと株価はどうなりますか?
需給状況が悪いと、株価は下がりやすくなります。特に信用取組が悪化すると、含み損を抱えた投資家が多くなり、売り圧力が強まります。これにより、さらに株価が下がる悪循環が生じます。
チャートパターンで下げ続ける株を見分ける方法はありますか?
下げ続ける株のチャートパターンには、短期戦にぴったりくっついたままダラダラ下げ続けるパターンや、中期線や長期戦で定期的に頭を抑えられるパターンがあります。これらの特徴が見られる株は、反発が見込みづらいため、注意が必要です。